買い物する方、される方
私は某関西地区、某所で衣料品の販売をしているしがない36歳
短大を卒業してから同じ会社で16年働いてる所謂中堅、結構面倒くさいお局なのです
16年も同じ場所で働いてると、そりゃ色々ありますよ(遠い目)
我が社はショッピングモールやファッションビルなんてオサレな店舗ではなく、客層もおじんおばん中心で完全な地域密着店 しかもなかなかガラの悪い地域に密着しておるのです
今迄つり銭詐欺のおっさんに絡まれたり、所持金18円しかなく試着室に立て籠もったオジンもいました
あ、知りませんでした?
販売職って結構危険なんですよ
店舗も規模は小さいのでフロアも寄せ集め
私が所属する紳士服、隣には子供服、その隣には肌着売場 まるで他人丼
人件費を削られ従業員人数も少なく、故に他の売場の接客に入る事もしばしばありますが、知らない事もたくさんあるので毎日が勉強です(色んな意味で)
そんなある日の夕方のお話
肌着売場の係長(男性)に呼び止められ「(お客様の)サイズ測ってくれるか?女の人やねん」と接客頼まれました
どうやら肌着売場の後輩が席を外しているらしく、私に頼んだ様子
メジャーを持って「へいへーい」と売場へ行くと、かなりふくよかな4、50代くらいの女性が一人立ってました
ところが近付くにつれて鼻をつまみたくなるほど多大なるアルコール臭が女性から漂い始めると、私一気にやる気ダウン
「お姉さんバスト測ってくれるー?」どうやら呂律もあまり回ってない様子
本人はほろ酔いくらいでいい気分かもしれないけど、私の感想は
うーわ、面倒くさいおばはん来たー
しかしそこは16年のお局、鼻に空気椅子ならぬ空気鼻栓をしてサイズを計測します
私「アンダー85ですね」
おばはん「え!?そんなはずないって!!! 測り直して ギュッてしていいから」
なんやねん、ギュッて
肉引きちぎるぞ
仕方なしに再計測
私「・・・・ギュッてしたら80です トップは95ですね」
おばはん「そんなあるんや じゃあ可愛いブラジャー探してくれる? 地味なんはあかんで 可愛いやつ 彼氏に買ってもらうねん」
私の顔面にアルコール臭い唾を飛ばしながらおばはんは商品を催促
それから15分程私とおばはんの攻防戦 お出しするやつ「アレが嫌」「これも嫌」と全部ダメ出し
やっとの思いでクリティカルヒットを繰り出した私、HP無くなる寸前でなんとか試着して頂き、お会計までこぎつけました
おばはん「あれ?どこ行ったかな? おーい」
突然レジ前でキョロキョロし始めたおばはん 誰かを探している様子 しばらくしてから彼氏らしき人物が登場
これまたアルコール臭漂う50代面倒くさそうなおっさんが現れた
私に用意されてるのは「たたかう」のコマンドのみ もしかするとここで否決される可能性も!!
「やってみなくちゃ分かんねぇ」と身構えた瞬間 突然始まるおばはんとおっさんの攻防にびっくり
おっさん「えー?俺払うん??」
おばはん「買ってくれる言うたやん」
おっさん「俺は1着や言うたやろ? さっき飲み屋で使うたから金無い」
おばはん「2着で2300円やん まだ財布にあるやろ」
なんだこの醜い争い!
2300円の低レベルな争い!!
私が呆れる中「いつか請求するからな」とおっさん渋々お会計
おばはん「お金は返されへんわー 性的なことならいくらでも返すけど」
想像したくないわーーーーーー!!!
何でもええからとっとと帰れーーー!!!!
と口に出すのを堪え「ありがとうございました」とお礼を申し上げ終了
いやはや、運転と買い物は酒気帯お断りにして頂きたいものであります